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堤体
2025/06/10 福岡県筑紫野市山口・全景
「山口調整池」は福岡導水の経路途中に設けられた上水道専用のダムです。
そもそも福岡導水とは何?と言う話ですが、1級河川で暴れ川の1つとされる筑後川下流部から福岡都市圏などへ水を供給するために作られた全長約25kmにおよぶ水道等のことを言います。
これは水道管だけでなく、筑後川への流水を支える「江川ダム」「寺内ダム」なども含まれており、これらを1元的に管理の上福岡都市圏等へ水が届けられています。
身近な話で言えば、福岡市内公共施設の手洗い場に「コップ3杯のうち1杯の水には筑後川の水が使われています」といったステッカーを見かける機会ありませんか?
それは「福岡導水」によって開発された水である何よりの証拠だったりします。
この「山口調整池」ですが、当初福岡導水の計画にはないダムでした。
導水計画当初は「福岡都市圏には大きな川がない」「ただし都市圏の人口は増大し水需要が高まっている」これらの問題を解決する為に筑後川から取水するのですが、
1978年、時代を変える大きな出来事が発生します。
それが「福岡大渇水」です。
私は平成生まれなので直接体験していないのですが、福岡市内の小学校4年生ぐらいになると授業で学ぶほどに当時としては酷い渇水で、
・1978年5月から翌年3月までの長期間に及んで福岡市内で長時間断水等行われた
・海上自衛隊が水の海上輸送を実施し大阪などの大都市圏からも給水車が出動した
・高台の団地では断水時間ではないにも関わらず、水圧が低すぎて水が出なかった
など、生活が一変するほどに辛い時期へ直面することに。
この出来事を通して、「節水を心掛ける」「ビルなどでは再生水を使用する」「ダムの建設を進める」など、人から事業に至るまで変化がありました。
そして福岡導水も渇水対策強化の一環として
「導水路途中に調整池を建設することで、筑後川の流水量が少ないときは一時的に調整池の水を使用して導水する」といった、"水のバックアップ"として牛頸浄水場(終点)の手前である筑紫野市山口に建設されることになったのです。
この日は前日より雨でしたので、上流からの水量が多くて溢れてるのかと。
ダム下流すぐ住居も多く、散歩されてる方など見かけました。
ダム湖
ダム湖の名称は「天拝湖」。基本的には筑後川からの導水によってできた水源です。
なお、ダム上流からくる河川は筑後川水系兎ヶ原(うさがはる)川なので、あくまでも兎ヶ原川のダムになる・・・(のか?)
下流
ダム直下には山口地区の住宅地が広がっています。中央には山口と二日市駅を結ぶ西鉄バスの姿も。
ただし「ダムカード」はこちらでは配布していませんのでご注意を。
Specifications
| 河川名 | 筑後川水系 |
| 兎ヶ原川 [1級河川] | |
| 目 的 | W (上水道用水) |
| 型 式 | ロックフィルダム |
| 中央遮水ゾーン型 | |
| ゲート | ゲートレス (自然調節方式) |
| 堤 高 | 60.0m |
| 堤頂長 | 326.0m |
| 総貯水量 | 400万㎥ |
| ダム湖名 | 天拝湖 |
| 管理者 | 水資源機構 |
| 着工年 | 1986 |
| 完成年 | 1988 |
| ダムカード | △(平日09:00-17:00, 公式ダムカード) ※福岡導水事務所にて配布。年末年始や感染症対策で配布してない可能性がありますのでホームページをご確認下さい。 |
| ホームページ | 水資源機構山口調整池 |
Location
所在地 : 〒838-0012 福岡県筑紫野市山口※上記情報はダムカードや公式ページ様等を参考にさせて頂いています。
2026/07/20 記事を公開しました。






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