日野オートプラザ HIMRバス


Photo

Outside

2020/02/12 - 日野オートプラザ


前回2月に東京へお邪魔したときに撮影しました。

日野オートプラザ、昔のバスやトラックはもちろん、最新の車両に搭載される非常ブレーキのシミュレーターや、モーターショーに展示されるような未来の車両(コンセプトカー)も見れます。



この車は、プリウスといったハイブリッドカーと同様、エンジンと電気のいいところを使って効率よく走行できるよう開発されたバスであり、見た目は西工58mcブルーリボンですが「HIMR(ハイエムアール)」と命名されています。

減速時にモーターで発電し蓄電。蓄えられた電気は、発進時など負荷が大きいシーンで使用し、エンジンをモーターでアシスト。結果、燃料消費を抑えます。



Inside

2020/02/12 - 日野オートプラザ

・ 内装


車内はHIMRシステムの解説パネル等があり、日野ハイブリッドの元祖でもあるこのバスを詳しく知ることができます。



今でこそ5リッター級と、乗用車に合わせて大型バス市場も小排気量化(ダウンサイジング)してますが、この車両はハイブリッドとはいえ10リッター級エンジンを搭載。

とはいえ馬力は235ps。これは新型エルガと同等の出力で、大型車のエンジンも進化は凄いものです。


・ 運転席


あくまでモーターは脇役なので、一般的な大型バスと同様にMT車(FFシフト)となっています。



ただし、速度計の右側にはハイブリッド特有(のものと思われる)電気系のスイッチや警告灯が配されていました。



スイッチボックスは標準的。側面上部に8つ並ぶつまみは主に各種照明類のオンオフ、

他の回転式のつまみなどは左から換気扇・暖房(ヒータ)・冷房といった感じです。(あと照明調光スイッチもヒータ下にあり。)

ボックス上部、写真右側にあるものはプレヒーター操作盤、極寒時などエンジンの水温が上がりにくいときにボイラーを使って暖房を早期に使用したい時に活躍します。





Specification



  年 式  : 1991
 メーカー : 日野自動車
 車体製造 : 日野車体工業
 型式番号 : U-HU2MMAA改 "Blue Ribbon"
 車両構造 : ツーステップ
  備 考  : HIMR





Owner

  会 社  : 日野自動車
  営業所  : -
 車両番号 : -
 運行区分 : -
  備 考  : 日野オートプラザ展示車





Impression


現在はエルガのボディに日野のハイブリッドシステムを搭載した「ブルーリボンハイブリッド」が登場していますが、その先駆けの車がHIMRバスになります。

乗用車とは違って、大型バスは燃費が1リッター3km前後が相場。ハイブリッドだからといってその倍とはいかず、良くてリッターあたり0.3km程度プラスで走れれば・・・といった感じの世界。

更には他の車両とは違って、ハイブリッド特有の部品だったりで整備も大変ですので、現在でもなかなか多く公道を走ってない現実があります。

それでもハイブリッドバスが現在でも開発されているのは、これだけ日野自動車が技術力が高い=世界に誇れる武器になるから、ではないでしょうか。

コストは掛かるものの、山岳路線から都市部まで、日野自慢のハイブリッドマークを掲げるバスは全国各地で見られ、それは広告にもなります。

なにより…人にやさしいバスでいて、環境にやさしい。

プリウスのように数多く見るバスではありませんが、このHIMRバスから続く、伝統ある日野自慢のハイブリッド…またいつか乗り行きたいですね。



ちなみに、日野オートプラザは八王子駅からタクシーで10分ぐらい(でしたかね?)、2千円前後ぐらいで行きました。バスも京王バスの路線が施設付近を通っています。

アクセスは23区内から遠めですが、入館無料でかなり楽しめるのでぜひ!(その際は公式サイトを確認してから行きましょう。)







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